妊娠中ママの誰もが待ち望んでいる出産。
数時間の安産で子どもを出迎えたケース、数日に及ぶ長時間の陣痛を耐え、朦朧とする意識の中でやっと出産したケース、急遽帝王切開のケースなど…
その過程や様子はまさに100人100色。世の中にまったく同じ出産は二度となく、それぞれのママ・赤ちゃんのオリジナルストーリーで溢れています。

私も2017年5月31日に、第一子を出産しました。妊娠前からトラブル続きでしたが、出産についても、当初無痛分娩のはずが、破水→陣痛→緊急帝王切開 という描いていたものとは程遠い出産でした(笑)。今回は、その出産過程をご紹介します。

■臨月は焦る・太る

私は当初、事前に予定日を決め人工的に陣痛を誘発し、麻酔を注入して痛みを抑えた状態で経膣分娩をする「計画分娩」を行う予定でした。計画出産を希望した理由は、計画による無痛分娩は母の回復が早く、のちの育児や仕事復帰がスムーズに行えるだろうと判断したことでした。
(無痛分娩によるリスクはもちろんあり、あくまでも自己判断です。)
妊娠8ヶ月ごろから、「この日を誕生日にしよう!」とカレンダーに星を書き、のんきに優雅な出産を想像していました。

臨月38週目0日目のエコー写真。顔と手が写り込んでいる

 

臨月は「生産期」とも呼ばれ、胎児体の機能や皮下脂肪が十分発達し、いつ外に出てきてもおかしくない状態になるそうです。

この時期になると、ママの体調や日常にも様々な変化が訪れます。

①赤ちゃんが生まれる出口である「子宮口」が柔らかくなり開いてくる時期。通常は子宮口が10センチ開くと分娩開始なのですが、初産は、子宮口が中々開かず難産になるケースが多いのです。この扉をスムーズに開かせるために、先生からスクワットや毎日長時間のウォーキングを実施するよう指示されます。運動は、臨月の時期の急な体重増加を抑える役割としても勧められます。

②前駆陣痛という出産前に起きる不規則な子宮収縮が起きる場合も多々あります。間隔や痛みの強弱も不安定で、本陣痛ではありませんが、体が陣痛の準備を進めているサインです。

③臨月は特にリラックスして過ごすとよく育児書にありますが、ほとんどのママは、予定日が近づくにつれて今か今かと焦り、出産が早まるという様々ないい伝えを日々試します。

ママは体も心も出産の準備をしながら、数ヶ月心身一体で過ごし、己の腹の中で元気よくぽこぽこ動く胎児とやっと対面できる瞬間が来る事を心待ちにしているのではないでしょうか?

ところが、私は臨月に入り赤ちゃんの成長が止まる胎児発育不全になり、
・栄養をできるだけ胎児に送るように、運動はしないこと。
・栄養をつくるために、しっかり食べて体重を増やすこと。ただし急激な体重増加は禁止
と先生から指示を受けていました。
一般的に行うことと真逆だ・・・!この時点でとても不安でしたが、仕事を抑え、できる限り自宅で過ごし、体重増加の加減がわからずとりあえず毎食のフードファイト。検診も週2〜3となり、3日に1度病院に行き胎児の様子を経過観察する日々が続きました。
私は前駆陣痛が臨月初期からあり、不定期な痛みに苦しむ毎日。
「まだ小さい我が子をもう少しお腹の中で大きくしたい、しかし早く会いたい!」痛みのたびに焦るようになっていました。

グラスタアカデミーでのモデレーターが出産前の最後の仕事

そんな中で、予定日に近づいても子宮口がまったく開かず硬いままという問題が発生しました。体が出産の準備をできていない、準備を進めるための運動もできない、という状態です。

「通常は陣痛促進剤によって開きを促すのですが、子宮口がまったく開いていない今の状態では、ただでさえ平均より小さい胎児への負担が大きすぎるので、経過を追って待ちましょう。」

検診の度に先生はこうおっしゃり、私は前駆陣痛は毎日はっきりあるのに、子宮口がまったく動かない状態にさらに焦りを増していました。

そして体重は日々のフードファイトで、3週間で5kgの増加

臨月の約1ヶ月は人生の中でもっとも焦りもっとも太った時期かも知れません。

フードファイト中

■ついに来た!?夜中に病院へ駆け込む

妊娠38週2日目の深夜、いつものように前駆陣痛の痛みと、我が子がお腹の中で大暴れする振動で眠れず、トイレに行くと、

「あれ・・・なんか違う・・・??」

少量ですが漏れているような感覚がありました。

ついに来た!!破水だ!!!!!

すぐに夫を起こし、病院に電話し、入院グッツを持ってタクシーを飛ばしました。やっときたという安心感と興奮で妙なテンションの中、病院についたのは深夜3時すぎ。陣痛室に通され、看護師さんは速やかに準備をしていました。
しかし病院についた時は、子宮の痛みは何故か和らいできていたのです。

看護婦さん「定期的に痛んできましたか?」
私「えっと・・・それが、だんだん痛みがなくなってきた気が・・・(もしかして・・・違う・・・?)」

検診した結果、
「おそらく破水ではなく尿漏れですね。宮口は引き続き閉じたままです。」
とのこと。

尿漏れとは・・・・

私の気持ちが焦りすぎ、大きな勘違いをしたようでした。夫は苦笑。私は呆然。一方看護婦さんは「何もなくてよかったです!少しの変化でもご連絡してくださいね!」と天使の笑顔で、私の乗る明け方のタクシーを見送ってくれたのでした。

その後も陣痛が来る気配の子宮口が開く気配もなく、私も恥ずかしい経験をした手前、少しの変化に不安になる一方で夫にも先生にも言いずらく、
陣痛が今日来るのか、明日くるのか、はたまたもう一生こないのではないのかという不安と焦りはさらに募っていくのでした。

しかし、忘れもしない5月31日、出産は本当に突然おとずれることになるのでした・・・・。

後半へつづく

◆あなたの忘れらない出産を聞かせていただけませんか?mamaworkでは、ママの出産レポートを募集しています!ご協力いただける方は問い合わせよりご連絡ください。